No.32 2002.6.14
発行 守谷市国際交流協会広報委員会
2.16 筑波大学留学生を招待してのホームステイ。投扇興を楽しみ(左)、住所を交換し(右)再開を約束しました。 |
2001年度(平成13年度)主な活動
4.13~21 グリーリー市青少年訪問団来町(15日富士山旅行、18日フェアウェルパーティー、19日・20日は東京泊)
4.25 理事会
5. 9 第20回外国人のためのボランティア日本語講座
5.16 英会話講座中級コース
5.16 筑波大学学長主催外国人留学生懇談会・意見交換会参加
5.20 2001年度総会 講演会「在日ブラジル人の教育問題」
5.25 中国語講座中級コース
5.28 中国語講座初級コース
5.30 英会話講座初級コース
6.10 学生委員会アヤメ祭りバザー参加
6.24 青少年海外派遣事前研修に協力
6.24 日曜サロン
7. 7 MIFA活動説明会
7. 7 MIFAニューズレターNo29発行
7.18 栃木県石橋町国際交流協会視察来町
7.20~21 近隣在住外国人と富士登山
7.28~29 JICA研修員ホームステイ
8. 3 JICAサマーパーティー参加
8.27 学生委員会 新入会員歓迎会
9. 5 第4回守谷町日本語ボランティア養成講座
9.19 第21回外国人のためのボランティア日本語講座
9.21 地域別国際交流ネットワーク会議参加
9.24 MIFAフェスタ2001 われら地球人
10. 3 英会話初級コース
10. 3 英会話中級コース
10. 6 浦安市国際交流協会視察来町
10.18 MIFAニューズレターNo30発行
10.21 日曜サロン
10.28 町民体育祭参加
11.11 ラオスデイin守谷・ラオス大使館参事官講演会
11.12 筑波大学留学生懇談会参加
12. 5 中国語初級コース
12. 8 イヤーエンドパーティー
1.16 第22回外国人のためのボランティア日本語講座
1.18 MIFAニューズレターNo31発行・MIFAリーフレット発行
1.27 日曜サロン
2. 2 守谷市開市式
2.13 国際交流サロン
2.16~17 筑波大学留学生ホームステイ
3.13 国際交流サロン
3.16 野田市国際交流協会視察来市
3.17 MIFAコンサート「中国音楽のしらべ」
守谷市国際交流協会 2002年度総会
あいさつする小川会長 | 茶話会で乾杯 |
守谷市国際交流協会2002年度総会が、5月19日、ログハウスで開催されました。出席者は40人でした。
会長の挨拶、来賓として出席された会田市長(代理穂戸田章収入役)の挨拶の後、議長を選出、議事にはいり、2001年度活動報告(1面参照)および決算、2002年度事業計画および予算の4つの議案がすべて原案のとおり可決・承認されました。
また、今年度は役員改選の時期ではありませんが、専門委員会委員長が3委員会で替わったため、それに伴い新理事3人を承認(旧委員長は退任)、また、監事1人が理事(専門委員会委員長)となったため、新しい監事が承認されました。
総会修了後、講演会が行われ(3ページ参照)、その後茶話会で親睦を深め、閉会しました。
小川一成会長挨拶概要
2001年度もさまざまな事業を行い、ほかの団体と比較しても、遜色のない活動を行ってきたと自負しています。昨年度、石橋町、浦安市、野田市が視察に来られましたが、これはホームページで発信しているからだと思うし、都市交流委員会が在住外国人と富士登山を行ったことは特筆すべきことと思います。恒例の大使講演会は、ほかの団体から「守谷市はどうやって大使館にお願いしているのか」と聞かれます。「われら地球人」には30カ国の参加者がありました。
私は国際交流の原点は市民同士の交流だと思っています。市民が活動の中で理解しあい、町を良くし、「守谷に住んで良かった」と思えることが大切だと思います。そういう気持ちでこれまで活動を続けてきました。
今、中国瀋陽の亡命希望者の扱いに注目が集まっています。私は、命懸けで飛び込んできた人を助けられなかったことと日本外交の無様さに無念の思いがあります。戦後56年も経つのに、あの程度の外交しか構築できなかったのかと残念に思う気持ちがあります。海外に行って感じることは、日本はうらやましがられる国ではあっても、日本や日本国民は尊敬されていないということです。この一点において残念だと思います。そんなことを考えながら、皆さんとともに2002年度の新しい事業ができれば良いと思います。
2002年度の主な事業計画
・MIFAフェスタ2002「われら地球人」
・イヤーエンドパーティー
・在住外国人ホームステイ(JICA・つくば大学留 学生)
・MIFAサロン
・語学講座(英会話・中国語会話)
・外国人のためのボランティア日本語講座
・MIFAニューズレターの発行
・大使講演会
・MIFAコンサート
・学生委員会新入会員歓迎会
・学生委員会スポーツ大会
報告会 「私たちから見たラオス」 報告:浅川恭子 |
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サバイディ(こんにちわ)。
ラオスはインドシナ半島の中心にあり、タイ・ベトナム・カンボジア・ミャンマー・中国に囲まれた内陸国で、西部にはメコン川が流れ、面積は日本の本州と同じくらいの24万平方キロメートルです。人口は約520万人で、低地ラオ族が60パーセントを占めていますが、60数種族が住んでいる多民族国家です。宗教は95パーセントが仏教で、人々は信仰心が厚く、町のあちらこちらに寺院があり、早朝、オレンジ色の袈裟をまとった僧侶に喜捨する光景がごく普通に見られます=写真上=。
私たちは3月24日、成田を出発。31日に帰国しました。滞在中は、日本大使館、JICA現地事務所、ラオス青年同盟、ルアンパバン(ルアンプラバン)県の県庁や情報文化局を表敬訪問。また、青年海外協力隊員の活動現場を視察してきました。日本の人的援助の一端を見ることができて良かったと思います。今回の視察の最大の目的であるCCC(チルドレン・カルチャー・センター)の子どもたちとの交流も3日間にわたり行ってきました。
ラオスの現地の様子、まず「衣」ですが、男性はほとんどズボンにシャツ姿。女性は、民族衣装のシン(巻きスカート)とシャツ、それに胸に巻いたり肩にかけたりするバービアン、バーカンスン姿がほとんどでした。シンは、普段は綿や化繊ですが、外出時や祭事の時は絹地に金糸が織り込まれた高級なものを着用するなど、使い分けています。「食は」挽肉をレモン汁や香草などとまぜあわせたループ、白いもち米のカオニャオ、ルアンパバンン特産の川海苔カイペーンなどを食べます。フランスの植民地だった影響でホテルの朝食などにはフランスパンが出ます。朝、通りを歩いていて、フランスパンを売っている屋台を見かけました。果物も豊富で、カフェテラスでは、缶コーラやビアラオというビールが4,500キップ(65円くらい)なのに大きなジョッキにはいったフレッシュジュースが2,000キップでした。「住」では、一般の家は高床式の竹を編んだ壁の家や板一枚の住まいが普通でした。食事は食べ物だけテーブルに置き、人は座って食べます。ガスレンジなどはなく、かまどで薪を燃やして料理をします。水道はありますが料理にはボトルに入ったミネラルウォーターを使います。電化製品は、小型冷蔵庫や炊飯器があり、大型テレビやDVDを持っている家もありますが、クーラーはなく旧式の扇風機しかなかったり、アンバランスな面があります。お風呂は湯船がなく、ドラム缶に入った水を手桶ですくって体にかけ洗います。シャンプーやリンスはありました。交通は右側通行。信号はなく、舗装していない道がほとんどです。移動手段は自転車、バイクが主ですが、新車も見かけました。
県立高校を訪問しましたが、入学するのに試験はありません。ただ、進級試験に合格しないと次の学年に上がれず、また、進路は自分の意思とは関係なく共産党の指示で決まります。教科書はなく先生が黒板に書いたものをノートに写します。ですから先生の話を一言も聞きもらすまいと表情は真剣そのものです。
ヴィエンチャンのホテルでは「さくら」「四季のうた」などが演奏され、日本人の観光客も大勢来ていることを実感しました。古都ルアンパバンの印象ですが、初めて来たのになぜか懐かしい気分にさせてくれる町です。また、世界遺産に登録されたせいか多くの外国人のバックパッカーを見かけました。
今回、一番感じたことは、早朝の托鉢にしろ女性のシンにしろいろいろな場面でラオスの人たちは伝統を大切にし、それを子どもたちはきちんと受け継いでいるということです。だから、年寄りや年配者は、指導者として重要な役割を担い、尊敬されています。ルアンパバン情報文化局長が「子どもたちに願うことは、ラオスの文化遺産を守り、目上の人を大切にしながら知識を身に付けていってほしい」と話されていましたが、本当にそのとおりだと思いました。 ラオスは世界最貧国の一つと言われますが、心は貧しくなく親切で温かいと思います。最高の思い出はCCCでの交流会のときの儀式「バーシー」で、手首に白い木綿糸を巻きながら祈りの言葉を聞いているうちに、目頭が熱くなりました。また、機会があれば行って、あの子どもたちと再会したいと思います。
コープチャイ(ありがとうございました)。
MIFAコンサート「中国音楽のしらべ」
3月17日、ログハウスでMIFAコンサートが開催されました。隣の国、中国の音楽ということで、関心を持つ人が多かったせいか90人と多数の参加者がありました。
目にも鮮やかな赤いチャイナドレスをさっそうと着こなした3人の女性演奏家が登場し、演奏が始まります。3人とも中国はもとより日本をはじめ世界各国を活動の場としていて、いずれも将来を嘱望された人ばかりです。その素晴しい演奏は、しばし時の経つのを忘れさせてくれました。
中国の曲ばかりでなく日本の曲も演奏され、「花」や「もののけ姫」など聞き覚えのある曲には、口ずさむ観客の姿も見受けられました。
演奏会に続く交流会では、3人とも日本語に不自由しないため、演奏者を囲んで交流の輪が広がり、楽器の説明や演奏方法、中国の音楽教育の現状など興味深い話を聞くことができ、中国音楽の奥深さを知る良い機会となりました。
編集後記
守谷町から守谷市へ。「守谷市国際交流協会」になってから初めてのMIFAニューズレターの発行となります。
4月21日には、全市を挙げての市制施行記念イベントが常総運動公園で行われ、国際交流協会も参加しました。生鮮野菜や手作りケーキの販売=写真=、ラオスの民芸品の販売を行いました。これらの売り上げは、学生委員会が支援しているスリランカ・ラオスの学生への就学援助資金に充てられます。そのほか協会活動や青年海外協力隊のパネル展示、JICA研修員を招待しての国際交流サロンを開催しました。
5月19日の総会で、今年度の事業計画が承認されました。今年度もさまざまな事業が予定されています。9月には姉妹都市マインブルク市民の来市が予定されています。また、構想の段階ですが、国際理解を深めるために講師を招いての学習会を開こうという計画もあります。
今年も守谷市国際交流協会の活動にご理解とご協力をお願いします。
2002年度専門委員会委員長
総務委員会 久保 昌也
都市交流委員会 尾崎 和恵
語学研修委員会 竹下 明子
広報委員会 小野 泉
ログハウス委員会 山之内道子
学生委員会 松岡 修平